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精神科コラム

不眠症について

現代社会では実に日本人の5人に1人が、高齢者では3人に1人が不眠症を抱えていると言われています。

 

一言で不眠症といっても、定義としては、睡眠障害により日中の生活に何らかの影響をきたす状態が少なくとも週3日以上、3か月認める場合に不眠症と言われます。

 

原因はストレスや騒音などの環境要因、生活リズム、高血圧などの身体疾患や薬剤性など様々です。原因を探り、対処していくとともに自分なりの安眠法を工夫することが効果的です。

太陽の光を浴びる、起床時間を一定にする、適度な運動をする、睡眠時間にこだわらず眠くなるまで起きておくなどの対策が挙げられます。

 

それでも、不眠が1か月以上続く場合には専門医へ相談することをお勧めしますし、近年は睡眠薬も用法用量を守れば、比較的安全性が高く、薬効によりいくつかの選択肢が検討できます。

精神科診療部長 坂本 成映