動物と人の関係
2026年1月でパンダが日本からいなくなってしまいました。どことなく寂しい気持ちになる一方で、同じクマ科でも2025年の秋ころはツキノワグマが日本中で問題になったりもありました。熊のニュースは怖いものですが、動物園のパンダや他の動物は見ているだけで心が落ち着き、自然に笑顔になります。本来、動物には人の緊張をほどく力があるのかもしれません。
そうした効果を活かした取り組みのひとつに「アニマルセラピー」と呼ばれるものがあります。動物と触れ合うことで、心や体の状態を穏やかにすることを目的とした活動です。残念ながら、日本の病院で治療として用いられることはありませんが、NPO団体やボランティア団体が高齢者施設や病院を訪問する形で、行われているところもあるようです。
実際に一部の小児病院(神奈川県立こども病院や福岡市立こども病院など)ではセラピードッグ(ファシリティードッグ)が患者さんの不安を和らげる活動をしています。
日々生活する自宅においても、動物と接することで家族の表情が明るくなったり、会話が増えたりと、心の張りが戻ることが多いようです。外出や交流のきっかけにもなり、体を動かす機会が増えるのも大きな利点です。治療ではないかもしれませんが、動物を飼うということは健康につながることと言えるかもしれません。
精神保健医療部長 平岡 健太郎



