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精神科コラム

高齢者と運動について

 高齢になると体力や活動量が自然と減少しがちですが、適度な運動はどのような年齢においても心身の健康を維持し、生活の質を向上させるために重要です。運動は心の健康にも大きく影響を与え、認知機能の維持にも役立つとされています。

 

 ある研究では定期的に運動することは睡眠の質の向上が得られるだけでなく、ストレスの軽減であったり不安やうつの症状が改善すると言われています。同時に自己肯定感や達成感を高めることができ、それらが精神的な健康を維持することにつながります。

 

 若い頃と比べ高齢者にとっての運動は、激しいものである必要はありません。まずはウォーキングやガーデニングなど自分が楽しめる活動を選ぶことが大切です。その時に大事なのは、身体に無理のない範囲で継続することです。

 

 私たちの体は動かすために存在しています。高齢になっても、適度な運動を生活に取り入れることで、身体的なみならず、精神的な健康も保ち、豊かな日々を送ることができます。高齢期も活動的に、そして心豊かに過ごすために、運動の力を借りてみませんか?

 

 

精神保健医療部長 平岡 健太郎