認知症デイケア その2
「認知症デイケア」は、主に精神科や心療内科などの病院・診療所が提供する医療保険適用の通所治療施設であり、不安、徘徊、不眠、抑うつなどの精神症状の緩和、心身機能の維持と認知症の進行予防を目指すことが主な目的です。他方「認知症デイサービス」では入浴、食事、社会的孤立の解消など、日常生活の支援を目的に介護保険によって賄われ、要介護認定(要介護1〜5)に応じたサービスが受けられます。両方を併用することも可能ですが、「認知症デイサービス」では利用日数に制限があり、「認知症デイケア」では日数制限はなく、介護認定も必要ありません。
独居の方や、家族がいても日中は一人になってしまう方には、デイケア通所をお勧めしています。1日のうち短時間でも、他人と楽しくおしゃべりをしたり、一緒に作業をしたり、手足や指先を使うことが、認知症の進行予防になるからです。また、薬の飲み忘れを防ぎ、日々の身体機能のチェックもできるので、安心で安全です。
初めは嫌がる方でも、体験するうちに楽しくなって、継続されるケースが結構多いのです。「家の中で独りボーッとテレビを観ている」という方は要注意です。ほとんど脳は働かず、認知症が急速に進行してしまいます。
精神保健指定医 豊福 正人



