精神栄養学について
認知症のリスクの35%は生活習慣に起因するとされています。生活習慣とは具体的には、中年期の高血圧、肥満、喫煙、運動不足、糖尿病、多忙や不規則な生活、睡眠不足など生活リズムの要因が挙げられます。
うつ病に関しても生活習慣は発症のリスク要因になり、またうつ病に罹患することで自身の健康に対するケアが難しくなり、不眠や運動不足、偏った食事などがうつ病を改善しにくくさせる要因になることが考えられます。
毎日の食事からの栄養について考えること、見直すことは身体疾患のみならず、精神疾患(上に挙げた認知症やうつ病のみならず、他のメンタル疾患も含め)に対しても発症予防や治療促進になると考えられます。
精神栄養学は精神医学と栄養学の専門家が協働し、主要な精神疾患における食事・栄養学的問題と予防・治療法について研究していく分野として近年注目されています。
次回はうつ病に関する精神栄養学の知見を簡単にではありますが、ご紹介したいと思います。
(参考文献:功刀 浩:特集 精神疾患への栄養学的アプローチ、精神医学Vol.66 No.3; 2024、医学書院)
精神保健指定医 田中 大三



