精神栄養学について2
うつ病と栄養について、エネルギー過剰摂取と関連する肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病はうつ病と相互にリスクを高めあうとされています。加工食、ジャンクフードはうつ病のリスクを高め、地中海食、日本食はリスクを下げるとされています。栄養素としては不飽和脂肪酸(EPA、DHA)、ビタミン(ビタミンD、葉酸)、ミネラル(鉄、亜鉛)、必須アミノ酸の摂取不足はうつ病のリスクを高め、これらの栄養素を補充することの有効性が示されています。地中海食は果物、野菜、豆類、魚、穀類の摂取量が多く、不飽和脂肪酸が多く、アルコールの摂取が適量という特徴があり、日本食は野菜、果物、大豆製品、キノコなどの摂取が多いという特徴があります。
うつ病患者さんの肥満の割合は有意に高く、また、間食・夜食が有意に多くなっている一方で、朝食の頻度が有意に低くなっているというデータがあります。同じ量の食事を摂るにしても朝、昼、夕とできる限り決まった時間に食べるように心がけ、夕食から数時間空けて就寝するようにすることで栄養素が効率的に吸収されるとも言われています。
現在通院されている方もそうでない方も食事習慣や生活習慣を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
(参考文献:功刀 浩:特集 精神疾患への栄養学的アプローチ、精神医学Vol.66 No.3; 2024、医学書院)
精神保健指定医 田中 大三



