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精神科コラム

うつ病 架空症例

 会社勤めをしている30代のBさん(女性)は、職場の繁忙期で残業が増えていました。真面目なBさんは、殆どの仕事を断らずに何とかこなしていました。

 

 やがて寝つきが悪くなり、食欲の低下、胃痛と便秘も現れたため、内科を受診しました。胃薬が処方され、胃の痛みは改善したのですが、食欲は戻りません。不眠や倦怠感が続き、内科の受診を繰り返しましたが、異常はありませんでした。次第に趣味のバンド活動にも興味が持てなくなり、理由もなく涙が流れることもありました。職場では頻繁にうっかりミスを繰り返すようになり、上司の勧めで精神科を受診したところ、うつ病と診断されました。

 

 Bさんはしばらくの休職と自宅療養を勧められ、抗うつ薬も服用し始めたところ、不眠や食欲不振は徐々に改善し、3か月後には職場復帰することが出来るようになりました。

 復帰後は残業を避け、自宅で休養の時間を持つように努めました。オーバーワークに気づいたBさんは元々の趣味であったバンド活動も再開し、以前のように疲れに悩まされることなく働けるようになりました。

 

精神保健指定医 豊福 正人