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精神科コラム

適応障害について

 現代社会では多種多様なストレスがあり、みなさまもさまざまなストレスを抱えていることかと思います。ストレスは仕事のミス、人間関係の悩み、健康についての不安、家庭環境の不和など一般的にはマイナスの出来事によって生じるものと考えられがちですが、昇進、結婚、出産、引っ越しなどプラスの出来事によっても生じます。つまり、内容の良し悪しに関わらず、状況の”変化”によってストレスを感じることになります。

 状況の変化によるストレスに”適応”できない状態を”不適応”といい、”不適応”によって様々な症状が生じる疾患を適応障害と言います。

 症状としては、ご自身の仕事や生活状況に変化があったのちに気分の落ち込み、やる気がでない、不安が高まる、イライラするなどの精神的な症状、頭痛や腹痛、眠れない、食欲がない、吐き気がする、倦怠感などの身体的な症状など様々な症状が生じます。また、これらの症状によって、仕事にいけない、学校にいけない、家事ができないなど社会的、職業的な生活の重要な領域に支障をきたします。

 受診相談の多くが、職場でのストレスを原因としたもので、部署異動になった、上司と合わない、業務量が急激に増加した、不規則な勤務形態になったなどが多いです。業務量の調整、勤務時間の調整、休職など就業環境の調整をすることで症状が改善する場合が多いです。精神科主治医としての情報提供や意見書、診断書作成、産業医や保健師等産業衛生スタッフとの連携など医療機関として必要な支援をさせていただきますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

 

精神保健指定医  沢田 雄太